診療体制
| 常勤医師 | 新井順一(院長)、雪竹義也、梶川大悟、鎌倉妙、星野雄介、日向彩子、淵野玲奈、油原祐華、佐藤良滉 |
| 専修医 | 児玉達弘、横山直樹、古谷野祐貴 |
実績、臨床指標・統計(カッコ内は前年度の数)
- ベッド数 2024年度は、NICU18床、GCU12床またはNICU15床、GCU18床と変則的に運用した。
- 入院数:新生児病棟への入院は 305名と前年(324)より19名減少した(図1)。体重別にみると、1000g未満が16(10)名、1000-1500gが20(25)名と、超低出生体重児は前年度から増加したが、極低出生体重児の入院数は例年よりも少なかった(表1、図2)。
- 小児循環器科患者 19(18)名、小児科外科患者 19(12)名、脳外科患者0(3)名であった。今年度は脳神経外科疾患に対応できないため、他院へ依頼したので入院はなかった。
- 住所が県北からの入院数は、45(53)名で前年度に続き減少した。出生場所はブロック内では水戸市が257名、ひたちなか市が28名、笠間市5名、日立市7名、高萩市2名であった。県央・県北ブロック以外からの入院は、つくば市4名、筑西市1名、神奈川県より1名の入院があった。ブロック内で入院できなかった例はなかった。水戸済生会病院(茨城県周産期センター)からの入院(院内出生)は 200(214)名(66%)、そのうち母体搬送および外来紹介は185(177)名(93%)であった。新生児用救急車でのお迎え搬送は24(29) 回であった。
- 主な治療は、人工呼吸管理(ネーザルCPAPをのぞく)105(99)名、脳低温療法 4(2)名、NO吸入療法7(5)名、動脈管結紮術3(2)名、ルセンティス眼内注射4(5)名であった。
- 死亡例(表2)
昨年度出生児の死亡数は8(6)名で、新生児死亡5(4)名、乳児死亡3(2)名であった。
総括
2024年度に勤務した新生児科スタッフは、合計常勤8名であった。専修医は前半2名、後半1名であった。スタッフの産休・育休と、時間外勤務が困難なスタッフもいるため、筑波大学附属病院から当直の応援を月に3~4日依頼した。昨年度は入院基準の見直しで軽症入院が増加したこともあり、入院数が増加したが、今年度は減少した。出生数の減少による影響が大きいと考えられる。超低出生体重児の入院数は増加したが、極低出生体重児の入院数は昨年と変わらなかった。入院期間の長い児が少なかったため、空床の多い期間が長かった。今後も入院数の減少が続く場合は病床数の減少など検討していく必要があるかもしれない。長期入院(1年以上)患者は2名いたが、半年以内に2階病棟へ転棟した。180日以上の入院数は5名と例年より多かった。
当院で行う水戸周産期カンファランスは、Zoomを利用したハイブリッド開催で行い、3回開催できた。近隣の産科医も参加しやすいため、今後もZoomを利用した開催を継続していきたい。
新生児蘇生講習会は、Aコースは2回、Sコースは院内で3回開催できた。
筑波大学新生児科とのWEBカンファランスは毎月第4月曜日、交互に症例検討会、勉強会などを開催しており、今後も継続していきたい。
(新生児部長 雪竹 義也)
表1 2024年度の体重別入院数と早期予後
| 出生体重(g) | 入院数 | 新生児死亡 | 乳児死亡 |
| ~500 | 0 | 0 | 0 |
| 500~1000 | 16 | 1 | 0 |
| 1000~1500 | 20 | 0 | 0 |
| 1500~2000 | 58 | 1 | 0 |
| 2000~2500 | 73 | 0 | 2 |
| 2500~ | 138 | 3 | 1 |
| 合計 | 305 | 5 | 3 |
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表2 2023年度の死亡症例
| 診断名(主な死因) | 死亡日齢 |
| トリソミー18、食道閉鎖 | 0 |
| 大血管転位Ⅱ型、壊死性腸炎 | 38 |
| 大血管転位Ⅰ型 | 8 |
| 敗血症(大腸菌)、低酸素性虚血性脳症 | 1 |
| 両大血管右室起始、大血管転位、総肺静脈還流異常 | 3 |
| 小腸閉鎖、臍帯潰瘍、低酸素性虚血性脳症 | 30 |
| 単心室、肺動脈閉鎖、総肺静脈還流異常 | 43 |
| トリソミー18、低酸素性虚血性脳症 | 0 |
