小児総合診療科

診療科の特色

小児総合診療科は「小児科の心髄」と考えており、当院受診されるさまざまな疾患の患児の初療や救急対応および入院加療を行っております。

「こども」に関することであれば、まずは当科においてほぼすべてを初療あるいは救急対応させていただき、当院のすべての各専門診療科(内科系、外科系とも)と密接な協力を行いながら入院加療を継続しております。

対応する疾患は下記のように多岐にわたっており、「こども」のことで困った際には小児総合診療科でご相談いただければと思っております。

  1. 呼吸器疾患:市中肺炎・気管支喘息発作、集中治療の必要な急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、重症心身障害児の肺炎・在宅呼吸器管理など
  2. 循環器疾患:心肺停止症例、川崎病の診断、重症心身障害児の慢性心不全など
  3. 神経・筋疾患:急性脳炎・脳症、痙攣重積などの急性期疾患、ギラン・バレー症候群などの脊髄疾患、ミオパチーなどの筋疾患など
  4. 血液・免疫疾患:急性白血病、特発性血小板減少症、汎血球減少賞、免疫不全症など
  5. 消化器肝臓疾患:細菌性腸炎、腸重積症、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、急性肝不全、慢性肝不全、脂肪肝など
  6. 腎泌尿器疾患:急性腎不全、尿路感染症、ネフローゼ症候群、IgA腎症など
  7. アレルギー疾患:アナフィラキシー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など
  8. 代謝内分泌疾患:糖尿病性ケトアシドーシス、1型糖尿病、2型糖尿病、副腎不全、先天代謝異常症、小児肥満など
  9. 自己免疫疾患:IgA血管炎、多発性筋炎、皮膚筋炎、若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデスなど
  10. 外傷診療:多発外傷、重症頭部外傷、熱傷診療など
  11. 虐待、ネグレクト

また今後の小児医療を支えていく人材育成も必要と考えており、前述のとおり小児総合診療科が小児疾患の大部分の疾患を扱っているため、小児科人材育成も行っております。