会長挨拶
この度、2025年6月14日(土)に水戸市民会館大会議室にて第39回日本小児ストーマ・排泄・創傷管理研究会を主催することとなりました。このような栄誉を賜りましたことを会員の皆様に心より感謝申し上げます。
第39回のテーマは「Loveyour body!」として、2つの主題を掲げました。その一つとして失禁の治療とケアを取り上げます。ストーマや創傷管理の多くの問題が医療者、おもに看護師のケアの力によって克服されてきましたが、失禁は今なお医療者と患者さんを悩ませる問題です。こどもたちが自身の体を理解し、受け入れ、前を向いて社会に出ていけるよう、私たち医療者に何ができるのか、さまざまな工夫を持ちよって改めて考えたいと思います。
もう一つの主題として、排泄障害を持つ児童の就学に関する問題点に焦点をあて、解決策を模索するシンポジウムを企画いたします。地域・自治体の体制により、こどもたちの学校への受け入れに差異がある現状を共有し、社会への啓発を促進する契機にしたいと思います。
そのほか、難治性創傷のケアとして、特に陰圧閉鎖治療の現在地を確認したいと思います。皆様の施設での陰圧閉鎖療法の適応や使用方法、外来で施行するための工夫などをご提示ください。また、テデュグルチドの登場により短腸症候群の治療が大きく変わってきました。第38回の本研究会でも取り上げられて大いに議論が盛り上がりましたので、今回も第二弾として演題を募集いたします。ほかに、ストーマ、排泄、創傷管理に関する演題を広く募集いたします。
日常診療の悩みにちょっとしたヒントが見つかるような研究会を目指します。ぜひ、水戸までお越しいただきますようお願い申し上げます。水戸近郊には日本三名園のひとつである偕楽園のほか、江戸時代の藩校であった弘道館など史跡が多くあります。この季節には街に緑があふれ、メロンがおいしく実ります。この機会に史跡散策やメロンを堪能する水戸の旅を計画されてはいかがでしょうか。
茨城県立こども病院小児外科・小児泌尿器科一丸となって、皆様をお迎えする準備を進めておりますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
会長 茨城県立こども病院 小児外科 東間 未来