こども病院の看護

こどものための4病棟

新生児の看護

 NICU・GCUは赤ちゃんが生まれて初めて過ごすお部屋です。
 ディベロップメンタルケア(発達促進のケア)、ファミリーセンタードケア(家族中心のケア)を取り入れ、赤ちゃんにとって心地よい環境を作ることを心がけています。
 細やかな観察を行い、赤ちゃんの表情や行動に込められた言葉を読みとりながら、ご家族と一緒に赤ちゃんを護り育んでいます。

乳幼児の看護

 乳幼児期には、愛着が形成され社会性が芽生えます。
 乳児期は愛されて大切にされることで心が発達し情緒が安定します。看護師はこの基本的信頼感を育む重要な時期に成長発達が少しでも促されるよう、ストレスを最小限にスキンシップを大切にしたケアを心がけています。また、幼児期は目に見える成長発達が最も盛んな時期です。お子さんの入院を余儀なくされたご家族に代わり、こども達一人ひとりの発達段階に合わせて、保育士をはじめ多職種とも連携しながら日々の成長をサポートしています。
 入院は、こども達にとって侵襲を伴う体験です。看護師は、辛い治療や処置の後には頑張ったことをたくさん褒めます。ぬくもりを通して、表情や言葉で愛されるべきこどもの権利を尊重したケアを心がけています。

学童・思春期の看護

 治療のために数ケ月にわたって入院をするお子さんもいます。学童・思春期のこども達には、治療や検査を頑張ることができるように、前もって年齢に合わせた説明をすることや、痛みが軽くなるようなケアを取り入れています。
 調理や映画鑑賞ができる「わくわくるーむ」や訪問学級など、こども達の成長発達に合った遊びや学習の環境づくりを心がけています。
 保育士やCLS、臨床心理士などと協力して、こども達だけでなく、ご家族へのサポートも行っています。

手術室の看護

 こども病院の手術室では、生まれてすぐの赤ちゃんでも手術が行われるため、体温管理や体位固定による褥瘡予防は看護師の腕の見せ所です。様々な診療科の手術や検査にも、迅速かつ安全に対応できるように常にトレーニングを行っています。
 手術室では、手術前から手術後までの周手術期を病棟と連携して看護を行います。こどもとご家族へは、プレパレーションといって、人形を使って説明を行い、安心して手術を受けることができるようなケアも重要です。こどもが不安にならないように、麻酔がかかるまで手術室内でご家族に付き添っていただくことも行っています。

外来の看護

 外来には、多くのこどもがご家族と共に受診されます。看護師は、こどもの受診目的や症状を確認し、感染隔離の必要性や緊急性を見極めます。また、安心して受診ができるように笑顔で対応を心がけています。当院では、夜間休日の救急医療も担っており、看護師は電話トリアージも担当するので、適切な判断ができるようにトレーニングもかかせません。

看護外来

 看護外来では、専門的な知識や技術をもった認定看護師や専門看護師、特定行為研修を修了した看護師が、医師や多職種と協働し、当院に通院されているこども・ご家族からの様々なニーズに対応し療養の相談や指導、ケアの支援を行っています。

導尿病看護外来(糖尿病教室)

相談内容
未来に向かって健やかに成長しながら、長い療養経過をたどる糖尿病とともに生きるこどもとご家族のセルフケアを確立するプロセスをお手伝いします。日々の困りごとや療養に関する思い、心配なこと、疑問に思うことなどお気軽にご相談ください。

<支援内容>
  • 血糖コントロールについて
  • 治療法について
    (インスリンの種類、血糖測定のタイミング、インスリンポンプの導入、CGMの導入、デバイス管理、食事療法・カーボカウントなど)
  • 学校生活について
    (学校や地域との連携、イベント、運動会、宿泊学習など)
  • 将来について
    (進学・就職・妊娠・出産など)
  • 急性合併症について
    (重症低血糖・糖尿病ケトアシドーシス・シックデイなど)
  • 慢性合併症の予防について
    (網膜症・腎症、神経障害・大血管症・フットケアなど)
  • 成人移行について
  • 小児慢性特定疾患について など
担当日 月曜日、水曜日 13時~16時30分
担当 糖尿病看護認定看護師

皮膚・排泄ケア外来

相談内容 皮膚トラブルに対する相談、二分脊椎の尿失禁、便失禁などの排泄ケアに関する相談をお受けしています。医師、栄養士、PT、ST、OT、ソーシャルワーカーと連携を図りながらより快適な生活を送ることができるよう個別・専門的なケアを提供します。

<支援内容>
  • 褥瘡(床ずれ)の対処方法と予防方法について
  • 創傷ケアについて
  • 胃瘻や気管切開の管理について
  • 人工肛門や人工膀胱のケア、ストーマ装具について
  • おむつかぶれへの対処方法、導尿、浣腸、洗腸ケアについて など
担当日 毎週火曜日 9時~16時30分
担当 皮膚・排泄ケア認定看護師

血液腫瘍内科外来(長期フォローアップ外来)

相談内容 造血細胞移植後の生活の中で不安なこと困っていることをサポートします。
  • 感染予防・GVHDの管理・食事制限・リハビリ
  • 社会復帰などの相談・晩期合併症について
がん化学療法を受けられているこども・ご家族、がん化学療法後のこども・ご家族をサポートします。
  • 治療についての不安・副作用について
  • がん告知・再発告知の不安や心配事
  • 痛みなどの症状緩和
  • 抗がん剤投与中の生活指導
  • 晩期合併症
  • 治療サマリーについて
担当日 火曜日、水曜日、木曜日、金曜日 13時~16時30分
2階血液腫瘍内科外来 ※不定期に外来担当のため不在の時があります
担当 がん化学療法看護認定看護師・2A病棟看護師

 在宅医療ケアが必要なこどもも多くいます。こどもと家族が医療的ケアを理解し実践できるよう説明すると同時に、思いに向き合い抱えている問題を一緒に考え、安心して日常生活が送れるように自立を支援しています。こども達が社会でのびのびと生活するために、専門知識を有する認定看護師が、看護外来を行っています。

医療的ケア児・デバイス交換外来

相談内容 『医療的ケア児外来』は、慢性疾患を抱えた重度心身障がい児や多くの医療的ケアを必要とするこどもとそのご家族が診療を受ける専門外来です。診察では看護師の問診から得られた情報を、医師・ソーシャルワーカーなど多職種で話し合い、ケア方法や治療方針の検討、こどもとご家族の生活面について、包括的に支援しています。
また、『デバイス交換外来』では特定行為看護師が介入し、医師の指示のもと、定期的なデバイスの交換を実践しています。こどもとご家族が安心して在宅療養生活が送れるように支援をしています。

<支援内容>
  • デバイス(胃ろうボタン・気管切開カニューレ)に関するケアや管理方法について
  • 在宅や学校生活での困りごとやケア方法について
  • 福祉サービス利用について など
※医療的ケアについて、不安なこと、気がかりなこと、いつでもご相談ください
担当日 毎週月曜日
デバイス交換外来(13時~14時)
医療的ケア児外来(14時~16時)
担当 特定行為看護師