第56回小児外科学会関東甲信越地方会

会長挨拶


この度、第56回日本小児外科学会関東甲信越地方会を2022年10月1日(土)に水戸駅のエクセルホールにおきまして開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。また、このような機会を与えていただきました本地方会の幹事・会員の先生方に、心より御礼申し上げます。歴史と伝統を有する本地方会を茨城県立こども病院が担当して水戸で開催するのは、第37回、第48回に続き3回目となります。今回の会場は水戸駅に直結し、交通および昼食などの利便性がよいエクセルホールとしました。

新型コロナウイルス感染症の影響によって2020年の本地方会は延期となり、2021年にはWeb開催となりましたが、第55回本地方会会長の新開真人先生の御努力には敬意を表します。第56回も前回同様に素晴らしい学術集会となるよう鋭意準備しております。新型コロナウイルス感染症は流行と鎮静を繰り返して医療提供体制に多大な影響を及ぼしており、各施設ではその対応に追われながらも通常医療との両立を維持すべく奮闘されていることと思います。

小児外科では対象とする疾患の発生頻度が少ないことに加え、少子化による症例数の減少により、一人の医師が経験できる症例や手術は限られています。本地方会では各施設から貴重な症例が報告され、その診断・治療における工夫や注意点を参加者が共有することによって今後の診療に役立てることができます。

また、本地方会では若い先生を中心として例年50題ほどの演題の御応募があり、充実した内容の発表と活発な討論が行われています。今回もとくに主題や講演は設定せず、各施設から御発表の興味ある症例について忌憚ない意見交換をしていただきたいと考えております。本地方会が小児外科医療の発展の一助となることを願います。

なお、会場である水戸駅の近くには、日本三名園のひとつである偕楽園や江戸時代の藩校であった弘道館などもございます。お時間がございましたら、水戸の街の散策もお楽しみいただければ幸甚です。

本地方会が有意義な学術集会となりますよう、多くの先生方の御参加をお願い申し上げます。秋の水戸でお目にかかれることを楽しみにお待ちしております。


第56回日本小児外科学会関東甲信越地方会 会長
茨城県立こども病院 小児外科、小児泌尿器科
矢内 俊裕