心臓血管外科(2/2)
4.診断から治療までの過程
手術から退院に至るまでの一般的な流れを示します.
紹介病院からの情報を元に小児科(循環器)外来において診察が行われ心臓超音波検査などにより診断が行われます。手術が必要と考えられた場合,心臓カテーテル検査などの更なる検査により確定診断と手術適応のための情報が収集されます。すべての情報を元に心臓血管外科や麻酔科を含めた循環器診療チーム内で検討が行われ、手術の必要性、時期および手術方法が決定されます。
続いて心臓外科外来(水曜日午前 阿部)を受診していただき、手術の必要性、手術方法,体外循環等について第1回目の説明が行われます。手術について同意が得られた場合、手術予定が決定されて後日電話連絡があります。
入院2週間ほど前に外来受診があり、血液検査、育成医療の申請手続きを行います。
予定入院は金曜日(月曜日手術)あるいは火曜日(木曜日手術)です。入院日には,心臓外科担当医から手術に対する第2回目の説明のほかに麻酔科、集中治療室スタッフ、手術室スタッフからそれぞれ説明があります。心臓超音波検査を行いますが、その後は一時外泊も可能です。手術後は集中治療室での治療となりますが、手術方法により集中治療室滞在は1日から数日と異なります。
一般病棟に戻った後、退院も手術方法により術後8日から1ヶ月ほどと異なります。
代表的な手術の退院の目安
心房中隔欠損 :術後8日目
心室中隔欠損 :術後8〜10日目(乳幼児),術後14日目(乳児
期早期)
ファロー四徴症:術後10日〜2週間前後
フォンタン手術 :術後2週間〜1ヶ月
5.輸血
輸血は安全性な治療ではありますが,一方で副作用、合併症も皆無ではありません。心臓手術における全体の危険性を低減することを主眼において,輸血の適応を決定しています。無輸血開心術については適応条件を設定しており,それを満たした場合は積極的に行っています。手術方法にもよりますが、術前状態が安定していて体重5Kg以上で貧血がなければ無輸血手術の可能性があります(2003年12月現在)無輸血達成率は100%から40%程度と手術方法により異なりますが、全体としては約80%の達成率です。
全開心術に対する無輸血率は約60%であります(2003年12月現在)。非開心術(体外循環を使用しない手術;シャント手術、肺動脈絞扼術など)は,新生児期であっても輸血を必要とすることは多くありません。
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