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小児外科(1/2)
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小児外科とは
小児は小さなオトナではありません。各臓器の生理機能が成人と異なると同時に、心身ともに成長発達の過程にあります。したがって、子ども達の持つ疾病は成人とは全く異なるもので、子ども達の外科治療はオトナを対象としている一般外科医によって行われるものではなく、小児特有の疾患について特別に訓練を受けた小児外科医によって行われるべきもので、ここに小児外科という専門分野の存在意義があるわけです。
小児の外科疾患とは、このように特殊なものなので、小児外科専門医および指導医により治療されることが理想です。そのため、小児外科学会では小児外科の診療に携わる外科医を厳密に規定しています。小児外科専門医とは、卒後
7 年以上で成人の外科専門医(または認定医)資格を取得した外科医が、さらに小児外科の修練を積んだ上でその認定基準に合格した者です。小児外科指導医は、卒後
15 年以上の臨床経験を有し、かつ 10 年以上小児外科専門に診療活動にあたった者が、専門医を取得した上で更に厳格な手術経験の認定基準を満足してはじめて取得できる資格です。
小児外科医は、脳、心臓血管、骨系統以外の身体の全ての範囲で、先天的な臓器の形態異常を修復し、また、未熟児で生まれたことに伴うさまざまな外科的問題を新生児科医とスクラムを組んで治療し、そして、小児がんに対しては悪性腫瘍専門の小児科医と協力して外科的治療を担当します。さらには、交通事故など外傷を受けた場合の臓器損傷の修復も、その仕事としています。また、腹腔鏡手術や胸腔鏡手術にも対応しています。
子ども達は、子ども達のために環境整備された病院で治療されなくてはなりません。私達は、十分にトレーニングを受けた看護師やチャイルド・ライフ・スペシアリストや保育士、ソーシャルワーカーなどで構成される「子どもにやさしい」医療チームの一員として、
24 時間、 365 日、対処できるように外科診療を実践しています。
2 対象疾患
頭頸部疾患:類皮嚢腫、梨状窩瘻、鰓瘻
( 側頚瘻
) 、甲状舌骨
嚢腫
( 正中頚嚢胞
) 、喉頭軟化症、喉頭嚢腫、副
耳、耳前瘻
胸部疾患: 気管狭窄症、気管・気管支軟化症や壊死性気管炎
後などの抜管困難症、嚢胞性肺疾患(CCAM
、気
管支嚢胞など)、肺分画症、先天性食道閉鎖症(
気管食道瘻)、食道狭窄症、食道裂孔ヘルニア、
横隔膜ヘルニア(先天性、外傷性)、横隔膜挙上
症、横隔膜弛緩症、漏斗胸
腹部疾患:
消化器系: 胃食道逆流症、胃軸捻、肥厚性幽門狭窄症、胃破
裂(特発性、外傷性)、
十二指腸閉鎖症・狭窄症
小腸閉鎖症・狭窄症、腸回転異常症、腸間膜嚢腫
メッケル憩室、重複腸管、結腸閉鎖症、直腸閉鎖
症、鎖肛(直腸肛門奇形)、
肛門狭窄症、肛門周
囲膿瘍、痔、便秘症、ヒルシュスプルング病、腸
重積症、虫垂炎、若年性ポリープ、炎症性腸疾患
腸閉塞
肝胆道系:
胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症(膵管胆管合流異
常)、膵管癒合不全(膵炎)、
脾腫(遺伝性球状
赤血球症、特発性血小板減少性紫斑病など)
泌尿器系: 膀胱尿管逆流症、腎盂尿管移行部狭窄、水腎症、
多嚢胞性多嚢胞腎、
その他尿路奇形、陰嚢水腫
生殖器系: 停留精巣、遊走精巣、精巣捻転、副精巣炎、包茎
卵巣嚢腫、卵巣嚢腫茎捻転、卵巣奇形腫、陰唇癒
合症
腹壁・他:
腹壁破裂、臍帯ヘルニア、膀胱外反、総排泄腔外
反、白線ヘルニア、
臍ヘルニア
( でべそ
) 、臍
瘻(臍腸管遺残、尿膜管遺残)、臍ポリープ、
そ
けいヘルニア、先天性皮膚瘻(毛巣洞)
良性腫瘍: 血管腫、リンパ管腫、脂肪腫、アテローム
( 粉瘤
デルモイド
( 類皮嚢胞
)
悪性腫瘍:
神経芽腫、腎芽腫(ウイルムス腫瘍)など腎腫瘍
肝腫瘍(肝芽腫など)、横紋筋肉腫、奇形腫群腫
瘍、骨軟部腫瘍(ユーイング肉腫など)、胸腺腫
外傷・異物:肺挫傷、気胸、気道損傷、肝損傷(
肝裂傷、肝挫傷)、十二指腸壁内血腫、
腸管穿孔
脾破裂、膵損傷
( 外傷性膵炎、仮性膵嚢胞など
)
腎損傷など。ピーナッツや電池などの異物誤嚥・
誤飲(気管・気管支内異物、食道内異物、消化管
内異物)
その他: 二分脊椎
( 脊髄髄膜瘤
) 患児の排便・排尿コント
ロール、自立・在宅ケア支援。
重症心身障害児(
者)の手術(気管切開、喉頭気管分離術、胃食道
逆流症の
手術、胃瘻、腸瘻など)、在宅ケア支援
在宅呼吸器管理指導、在宅気管切開管理指導、在
宅経管栄養管理指導など。
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