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当院は昭和60年の開院以来23年目に入りました。全国の小児専門病院のなかでは、許可病床115床、稼動105床と小規模ですが、茨城県で唯一のこどもだけのために作られた専門施設として、常に機能の充実に努めております。平成18年9月には、病院機能評価機構の認定を受けました。また、平成18年度末には最新鋭の64列マルチスライスCTと高性能のMRIが配備されました。新生児搬送に活躍する救急車ラッコ号も一回り大きくなり、危急新生児の受け入れ体制が充実しています。
また、平成19年度から、待望の常勤小児放射線診断専門医や兵庫県立こども病院で多くの実績を持つ小児外科部長を迎えることができました。医師不足の中、各科に若手の医師が加わりました。
なお、平成18年度は、医療費改定が多くの総合病院に減収をもたらしましたが、国が小児に手厚い施策を講じたため、患者数の増加と相まって、当院は経営指標の改善を図ることができました。平成19年度も引き続き、県民子弟のために当院の役割を十二分に果たして参りたいと考えております。
当院の特徴を以下に述べます。
1 医療機関などからの紹介により診療する病院ですが、小児救急は電話で受け付けます。
2 廊下で結ばれた水戸済生会総合病院(産科)と一体化した新生児医療体制よる茨城県総合周産期母子医療センターとして機能 を有しており、母胎搬送で生まれた新生児、県央・県北地域を中心に新生児救急車によるお迎え搬送を行っています。脳外科、眼科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、泌尿器科は水戸済生会総合病院のご協力により円滑に診療が受けられます。
3 小児病院の重要な専門分野である新生児外科、小児外科治療は、県内では筑波大学と当院だけが行っています。
4 先天性心疾患はこどもの最も重要な疾患の一つです。小児科循環器チームが胎児から思春期のこどもまでを対象に、心臓カテーテル検査や超音波検査により正確に診断を行い、こども専門の心臓血管外科医が、クルミ大の小さな心臓でも高度な技術で手術します。
さらに世界的な実績を誇る小児麻酔専門医がこれを支えます。
5 小児がん、白血病、血液・免疫疾患の診断と治療、骨髄・臍帯血(造血幹細胞)移植 を駆使した治療で、難病の治癒をめざします成人を含め県内で始めて骨髄・臍帯血移植を行った施設です。骨髄バンク、臍帯血バンクとの密接な連携をとっています。
6 成長発育障害、発達障害、けいれん・神経疾患、喘息アレルギ ー、腎疾患などの診断と治療は、外来診療中心の当院の重要な役割です。
7 専門医療に全力を注ぐ中で、県央県北で空白となっていた地域と時間帯を満たすために拠点病院として、小児科医不足の厳しい業務環境の中で高い使命感を持って県立病院の役割を果たしています。多数の救急車搬送を受け入れ、二次、三次の急性疾患に適切な対応を心がけています。県立中央病院、水戸医療センター、筑波大学の初期研修医の小児科研修を受け入れており、総合医療、救急医療を中心に意欲的な研修を行っています。
8 なによりも、不安を抱えたこどもとご家族を、親身になって受け止めるスタッフ達が揃っています。また、平成19年4月から「成育在宅支援室」を設置し、メディカルソーシャルワーカーや臨床心理士、医師、看護師、チャイルドライフスペシャリスト、保育士などがチームをつくり、入院中や退院後の継続的医療と社会的資源の活用にご協力します。
小児科医の後期研修医の応募を歓迎します。
お示ししました「理念」や「基本方針」を真に実現するために、職員が一丸となって努力を続けます。患者さん方から、院内のご意見箱やこのホームページ上でのご意見を頂戴し、機能の向上に努めて参る所存です。どうかご期待ください。
平成19年4月1日
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